玉蔵院の風景
寺伝によると弘法大師の開山とされています。平安時代の創建になる事は疑いがなく,浦和市においては中尾の吉祥寺とともに古刹の双璧と言えます。正式には『宝珠山玉蔵院延命寺』で,この名が示す通り地蔵菩薩の寺であったことがうかがわれます。事実,玉蔵院には本尊とは別に平安時代の造像になる地蔵菩薩立像が安置されています。玉蔵院の大施餓鬼は関東三大餓鬼のひとつに数えられる有名なもので,毎年8月23日に執り行われます。
玉蔵院の境内に咲く枝垂桜は樹齢約100年になり,あまりに有名で毎年1万人もの人々が見物に訪れ賑わいます。開花は例年3月20日前後で,見頃は3月下旬ごろです。